稽古三回目

 

今日も稽古をした。

 

「稽古」としか表現できない、いい時間だと思う。

 

 

我々の主なメンバーは、近畿大学を2013年3月に卒業した。

 

この三月で、丁度丸一年が経過したことになる。

前に進んでいるだろうか。

ただひらすら、その場で老いているだけだったような気もする。

 

これから先もそうなのかもしれない。

老いていくような速度で、進むだけなのかも。

 

人生の最後に、やっと一歩踏み出せるような。

 

劇団が解散するとき、

「走り続けてきました」みたいな文句を良く聞く。

 

本当に走っているのか?

 

まるで演劇みたいに、

 

上手に走ってるマイムをしてるだけなんじゃないの?

 


 

卒業してから三年間は、

近畿大学の教室を稽古場として使用できる制度がある。

 

多分、ある。

申請者が卒業生だと受理されないという不可解な点はあるが、

団体に在学生がいて、(あるいは在学生に頼んで)、申請してもらえば、使用できる。

 

その前段階で、

申請するための教室を、各団体に割り振るための企画会議というものがある。

 

それは、在学生が主に大学での公演日程を話し合うもので、

卒業生は出席する必要は無い。

 

と、思っていたら、

出なければならないように制度が変わっていたらしい。

 

また、担当教員なるものを決め、

その担当教員が大学に在校している時間しか教室を使用できないため、

 

まず団体として稽古日程を決定し、

それに担当教員のスケジュールを照らし合わせ、

確定したものを企画書と共に、企画会議に提出しなければならない。

 

というふうになっていたようだ。

確かにメールボックスを検索してみたら、その旨のメールが1月30日の時点で届いていた。

 

僕はビックペニスドットコムに会員登録をしたせいで、一日に迷惑メールが100通届く。

完全に見逃していた。

 


 

今日、

企画書に不備があったため、また企画会議に出席しなかったため受理されませんでした。

というメールが届いた。

 

四月の稽古場がお釈迦になってしまった。

 


 

受理されませんでした、というメールの冷たさに心をやられた。

 

もちろんこちらのミスなので、

ここから先は全て愚痴だ。

もし在校生でこれを読んでくれているような方がいたら気を悪くはしないで欲しい。

(僕らも、「使わせてもらっている」という意識はもちろんある。)

 

出来るなら、その企画会議の時点で、

「このままだと受理されない。どうしますか?」

というような連絡が欲しかった。

 

いや、甘えた話なのはわかっている。

 

が、2月末の企画会議には僕は出席していなかった。

でも申請は受理されていた。

 

また、担当教員の設定についても、

春休みや、長期休暇に関してのことだと考えていた。

 

いや1月30日のメールを読み返すと、

たしかに「これから先ずっとの話」と明記されているので、

ほんとにどうしようもなくこっちのミスなのだけど。

 

しかし、なんとかならないものだろうか。

留守番電話に入れてもらえるだけでも、対処はした。

 

教授の研究室に行って、担当教員の話を持ちかけ、

こちらの稽古日程を提出し、それと照らし合わせ、

正式な日程として仕上げて、企画書と共に提出する。

 

そんなことは、今までしたことがなかった。

初めての、一回目の作業だ。

 

(もちろん1月30日の時点でメールで来ているんですよ)

(だからほんとに愚痴でしかなくて)

(それがむなしくて仕方ないんです)

 

担当教員未定、の企画書で今まで受理されていたので、

それに甘えてしまっていた。

 

これから明日明後日中には稽古日程を仕上げ担当教員を決めて話をつけるというメールを送ったが、

もうどうしようもないという連絡が来た。

 

もうどうしようもない。

 


 

こういうことをきちんとやると、

前回公演のときに決めたはずだった。

 

できていない自分が心底憎らしい。

死ねばいいと思う。

こんなこともしないで、ぼくは何をしていたんだろう。

 

僕は何をしていたんだろう。

バイトしてただけじゃないか。

僕は何をしていたんだろう。

 

メールをしっかり読めばよかった。

もっと後輩に詳しく聞けばよかった。

 


 

明日も朝の6時からバイトがある。

もう1時になってしまった。

 

バイト中、私物は金庫にしまうので、

休憩の45分間しか事務作業はできない。

 

18時にバイトが終わって、

19時からの稽古のために自転車をこぐ。

 

22時に稽古が終わって、23時に帰宅して、

少し戯曲を書いて、今、ブログを書いている。

 

僕は何をしているんだろう。

 

こういうブログは、欝っぽくて気味が悪いだろうか。

でも、まあビックペニスドットコムなんて冗談をなんとか挟む程度には健康だ。

(ちなみに伊集院光のネタです。)

 

僕は何をしているんですか。

団体のための稽古場も押さえられず、僕は何をしているんですか。

 

僕は何のために生まれてきたんですか。

 

誰かを幸せに出来るんですか。

 


 

今日だって、打ち合わせと称してお酒を飲んだ。

 

お酒を飲んでいたんだ、俺は。

 

死ねよ。

 

今、松潤から寂しいっていうメールが来た。

俺のことだけ見て欲しいらしい。

 

 

頑張ろうと思う。

 

ブログを書いて気持ちがすっきりした。

 

4月はもう仕方ない。

劇団員には迷惑かけるけど、もうどうしようもない。

5月からしっかりやればいい。

 

そんなふうに前を見ればいい。

 

寝て、起きたら生まれ変わってると信じよう。

 

そして生まれ変わってなくて、

 

ああまた続くのかと、

 

しっかりゆっくり老いていこう。

 

自殺なんかしてたまるかよ。

 

俺は鬱病じゃない。

これはファッションだ。

 

お前はわかるよな? >

 

(了)