公演終了から早三日。
改めて、ご来場くださった方々に心からの感謝を。
本当にありがとうございました。
小屋入り初日は予約数がとんでもなく少なく、
「このままでは大人たちにお金を払うことが出来ないぞよ」
という状態でした。
が、なんとか公演終了までに500人以上の方々に見てもらうことが出来ました。
ま、正確にはリピーターやお手伝い頂いた方なども数に含んでいるので、
「500人のお客さんが俺達にはついている!」
というわけではないですが。
わけではないですが、
多分500と数十人くらいだったと思うので、
結構な記録だと思います。
匿名劇壇としては、
誇っていい数字だと思います。
評判もなかなか良いように感じます。
「匿名劇壇ベストアルバム」とか、
「集大成」とか、
そんなふうに言って頂けるのが嬉しいです。
やっぱり、スペドラ協働プロデュース枠っていうのは気負うもので。
とにかくここで、今ある全てを、という意気込み満々でした。
「終末の予定」
「気持ちいい教育」
「Jerk!!」
「ポリアモリー・ラブ・アンド・コメディ」
と、色々やってきて見えてきた、
「この作品はちょっとアレやけど、ここのこの部分は面白いよね」
っていうところを詰め込んだつもりです。
今回劇中で完全に「気持ちいい教育」をディスってますけど、
全体的な話の流れは「気持ちいい教育」そのまんまです。
ああいうふうにやれば、なんか「うまい」とか「伏線が~」とか、
そういうふうに思われるっていうことを知って作為的にやりました。
でも、そんな自分が嫌いなので、
やっぱり劇中でそれを指摘せずにはいられなかったです。
なにより、
「メタフィクション」っていうことをずっとやってきて、
なにかこう、やっぱり掴めなくて、
「メタフィクションってなに?」
って自分でもずっと思ってたんですけど、
「もしかして、メタフィクションってこういうことじゃない?」
っていうラインまで今回辿り着いたのが嬉しかったです。
メタフィクションって、
当日パンフレットにまで侵食してくるし、
カーテンコールが終わっても終わらないんですよね。
メタってやつの、まだまだ全容は見えないまでも、
「ああ…こんなにお前ってデカかったんだな」
ということを知ることが出来ました。
お客さんが笑う回と笑わない回に差が大きくありました。
僕としては、今回笑わせたい!っていうところは大体五個くらいで、
あとは微笑んでてもらったら満足だったんですけど、
なんか、わりとお客さんが笑う回なんかだと、
「笑えませんでした」みたいな感想もあったりして。
「そうかぁ、そうだよなあ」
と思いました。
僕なんかも、劇場で声を出して笑うことなんてほぼ無いです。
笑いって難しいですよね。
僕としては、誰も笑わなかったとしても大丈夫なように作ったつもりではいるんですけど、
失敗だったかな?
僕が一番最初に作った作品は、
カフカの変身を題材にした「THE EGG」というもので。
カフカの変身を演劇にして上演しようとする劇団の、
主宰が女優に恋をしている。っていう話でした。
そして主宰は女優に虫扱いされてバルサンで殺されるという結末でした。
「二時間に及ぶ交渉の末」を、
その文脈でみると僕は泣けて泣けて仕方ないんです。
お前よく成長したなと。
まだ台本を持ってしか言えないけれど、立派なこと言うようになったじゃないか。
カフカのときのあいつは、とうとう言わなかったもんなあ。
さて次はまず秘密のやつがあって、
そのあと劇団Patchさんと遊びます。
タイトル、決めましたよ。
まだ情報公開できないですけど。
前にツイッタ―に「演出家殺し」にしようかなって考えて、
却下して、何になったか注目です!
パープルこと杉原は「坊っちゃん」の稽古真っ最中!
他にもいろいろ、なんか劇団員もちょこちょこありそうです。
空中分解しないように頑張ります!
(了)
「二時間に及ぶ交渉の末」のパンフレットに、
劇団Patchの公演日程が記載されているバージョンがあることが判明しました。
そちらに記載されている日程は誤りであり、実際はまだ未定でございます。
混乱を招くようなミスをしてしまい申し訳ございません。
正式な日程は後日お知らせいたします。
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