過去公演


2017年9月

匿名劇壇第九回本公演

「レモンキャンディ」

 

 シアトリカル應典院

花まる学習会王子小劇場

 

ここは落下する飛行船。

上空1000000000kmで、ついに故障した飛行船。

地面に到着するまでが、あと七日間の飛行船。

四人の女と四人の男。

何をして過ごそうか。

 



2016年9月

匿名劇壇第八回本公演

「戸惑えよ」

 

アートグラウンド cocoromi

 何も感じない男が一人。どうやら感情を失ったらしい。
彼は何も感じない。
道端でガムを踏んづけたときも、
道端で千円を拾ったときも、
宇宙人が攻めてきた昨日も、
遠い惑星に恋人が連れ去られた今日も。
そして多分、
助けてと叫ぶ声が彼方から聞こえる明日も、
彼は何も感じない。
これはそんな彼を叱責する物語。
何かを感じろ感じろと、
世界が脅迫する物語。
たった一人の女の子が、
「何も感じなくたっていいじゃないか」と
主張するまでは。



2016年2月

フラッシュフィクション公演vol.2

「OPEX」

 

カフェ+ギャラリーcan tutku

YAMIKOは仕事終わりに180円の切符を買って、京橋から弁天町に向かう。駅で280円 のサンドイッチと、120円の缶コーヒーを買って電車に乗る。 電車の中では割れたiPhone5sに980円のイヤホンを指して、Youtubeから無料 でダウンロードしたお気に入りの音楽を聞く。198円のあぶらとり紙で顔を拭いて、電車を降りてコンビニに立ち寄る。98円のオリジナルブランドの水を 買って、そのまま稽古場へ向かう。3時間で1800円の使用料金を支払って、部屋の鍵を開ける。そこで5000円程度の仲間たちと、3000円のチケット 料金の演劇作品の稽古をして、10000円分くらいの満足感を得て、3枚で150円の安いタオルで汗を拭う。2000円で買ったくだらない劇団のTシャツ に着替えて、298円均一の居酒屋へ向かう。色のついた泥水みたいなお酒を、身体に流し込んでいく。430円に値上がりした煙草に火をつけて、800円く らいの彼氏に内緒で900円くらいの男と駆け込んだホテルの100円もしなさそうなライターをテーブルに置く。5000円くらいの仲間たちと、熱く夢を語 り合う。 「いつか、この劇団でシアターBRAVAを埋めたろうや」 そして2016年春、シアターBRAVAは閉館した。 YAMIKOはこの子供の頃の500円玉みたいな幸せを、大人になってコイントスしてみることにする。この作品は、そのコインがくるくると回る様を、走馬灯のように描いていくものである。 表が出ても裏が出ても、YAMIKOはもう、だめだった。



2015年12月

第七回本公演

「プレゼントタイム・ハローグッバイ」

 

三重県文化会館 小ホール

HEP・HALL

 

宣伝美術:

堀川高志(KUTOWANS STUDIO)

出会うはずのない二人だったから、
始まるはずのない恋だった。
事実、それは始まったとは言いがたく。
思春期特有の思い込みといえばそれまでだし、
そもそも二人はお互いの顔すら知らなかった。
ただ、壁越しに会話して、強く会いたいと思うようになった。
会えるはずもないのに。
きっと、この恋は終わらない。

だって、始まってないわけだから。



2015年5月

第六回本公演

「悪い癖」

 

AI・HALL

 

宣伝美術:二朗松田

あたしは人の話を聞かない。

あたしはあまり謝らない。
あたしはたびたび遅刻をする。
あたしは秘密を守らない。
あたしは、あたしの話しかしない。
あたしの癖に。

柳瀬真由が夢見るとても幸せな日常と、それとはかけ離れた毎日を、スクランブルさせつつも真正面から捻くれて描く。



2014年5月

第五回本公演

「二時間に及ぶ交渉の末」

 

シアトリカル應典院

 

宣伝美術:二朗松田

空気清浄機を安く買いたい客と、炊飯器を買わせたい店員。
地球を滅亡させたい宇宙人と、守りたい地球人。
ザ・リッツカールトンの屋上から飛び降りたい自殺志願者と、
それを止めたいOL。
劇団を辞めたい女優と、辞めさせたくない主宰。
人質をとった立てこもり犯と、若手ネゴシエーター。
別れたい彼氏と、別れたくない彼女。
怪人を殺しにいきたいパープルと、制止するレッド。

以上、七つの現場から「交渉」をお送りいたします。



2013年11月

フラッシュフィクション公演vol.1

「Jerk!!」

 

カフェ+ギャラリーcan tutku

 

宣伝美術:二朗松田

松崎友松は平成25年3月にK大学芸術学部演劇学科を卒業した。卒業式のあと一旦帰宅し、学友会活動功労賞の紙切れと、最優秀学生賞の置き時計を押入れにしまいこんで、一万円分の図書カードを金券ショップで換金してから謝恩会へ向かった。その後、後輩の浅井奈緒美と二時まで酒を飲み、四時まで遊び、六時まで寝て、八時に帰った。平成25年6月、松崎友松が主宰する劇団が大阪演劇祭に参加し、第三回本公演を実施。優秀劇団に選出された。舞台美術を解体中、パチンコ屋で二時間さぼり、二万円を失う。その後、打ち上げに向かい、十二時まで飲んだ後、その日知り合ったカメラマンの平山文絵とホテルに泊まった。平成26年8月26日に借金が百万円を越えた。同年10月、ピンサロで出会った仲野遥子と交際を始める。平成27年5月に劇団員四名が脱退。松崎友松の自己満足に費やした五年間を返せと罵られる。同年8月、劇団員は松崎友松のみとなる。大町戯曲賞で佳作に選出。賞金の五万円で虫歯を治療。平成28年2月、仲野遥子の妊娠が発覚する。同年3月に破局。警備員のアルバイトを突如解雇され、借金の返済に困窮する。平成29年、入院。平成30年、西成区の編集プロダクションディライトに就職。浅井奈緒美と結婚。平成32年、東京オリンピック開催。同年12月、文京区在住大塚紗枝の自宅で首吊り自殺。 この作品は、松崎友松がここからここまでの間に、見たこと聞いたこと感じたこと、あるいはそれらとは全く無関係なことを、断片的かつ無作為に抽出し並べたものである。 自分勝手に、不随意に。 Jerk!!



2014年3月

第四回本公演

「ポリアモリー・ラブ・アンド・コメディ」

 

芸術創造館

 

宣伝美術:二朗松田

〈一日目〉共同生活を送る七人の男女は、それぞれがそれぞれを愛し、どこまでも平等に恋愛関係にあった。例えば南目は、宮崎、姉川、貴船と交際関係にあり、全員の了解を得ていた。例えば宮崎は、南目、古関、藤北と交際関係にあり、全員の了解を得ていた。「全員が全員と付き合っている」、彼らはそういう関係にあった。また、「全員が全員と付き合っている」という状況であるからこそ、彼らは問題なく暮らしてこられた。そこへ、宮崎の紹介で春本新太郎がやってくる。関係は均衡を失い、崩れ始める。〈二日目〉春本新太郎の入居パーティを行う。古関六花が春本新太郎へプレゼントを贈る。それを宮崎佑が「平等ではない」と指摘する。宮崎佑の古関六花に対する態度について、南目紬と姉川晋が疑問を持つ。〈三日目〉家賃の支払日。貴船寛治が藤北七瀬から金を借りる。藤北七瀬は姉川晋から金を借りる。姉川晋は南目紬から金を借りる。南目紬は古関六花から金を借りる。古関六花は宮崎佑から金を借りる。宮崎佑は春本新太郎から金を借りる。春本新太郎は家賃が払えなくなる。月瀬渚がお金を貸す。〈四日目〉貴船寛治が藤北七瀬に対して暴力を振るっていたことが発覚する。〈五日目〉古関六花と春本新太郎の親密さが増す。〈六日目〉姉川晋が貴船寛治に対し、藤北七瀬への暴力を止めるよう促す。〈七日目〉そんなふうにして、じたばたしながらいつまでも続くと思ってたよ。俺は。



2013年5月

第三回本公演

「気持ちいい教育」

 

場所:シアトリカル應典院

 

                 宣伝美術:二朗松田

 

時間をずらせば見えてくる、悪意と作為、それまでの経緯。
頭が悪すぎるのも、頭が良過ぎるのも問題である。
そのクラスは、いずれにせよ極端な生徒を隔離するために作られた特別教室、[イコライズ]。
方向は無関係。
その距離が、正常値を超えないように、教育する。

そんな話を書こうと思う。 と、ここまで書いて気が付いた。 学校なんてものはいつだって、そんな場所だったじゃないか。 ゆとりある、痛くない、気持ちいい教育を施そう。

時間軸を自在に編集、タイムスパイラル演劇を作る。



2013年3月

第二回本公演

「終末の予定」

 

場所:近畿大学アート館

 

宣伝美術:金谷耀

この演劇は、地球、宇宙、あるいは世界の終わりの、
その一時間前を描くものである。

しかしこれはいわゆるパニックものではない。
何故なら終末は22年前から予測されており、
ここにいるのは、そ れを既に受け入れきった者たちだからだ。

皆、やることがないと呟く。

時間は刻々と進んでいく。



2012年5月

第一回本公演

「PUNK HOLIDAY」

 

場所:ウィングフィールド

 

宣伝美術:金谷耀

 

 

1.これは会話劇である。

2.会議を行う六つの会がある。

3.六つの会議のそれぞれの会話は「前後のテクストで固定されることなく」、「同時」に「並列」に存在する。

4.会と会議をシームレスに移行することにより、それは可能となる。

5.情報量が劇空間に飽和した時、耐え切ることなくPUNKする。

6.PUNKしたら、再構築。



2011年5月  旗揚げ公演「HYBRID ITEM」

 

場所:近畿大学アート館

 

宣伝美術:福谷圭祐、碇真人

1.SISTER
2.BOLT  
3.恋愛についてのアンケート  
4.受験戦争  
5.shuffle  
6.KINGS  
7.HYBRID
7つの物語は、連続しているものではない。 しかし、全く別の物語でもない。 それぞれの登場人物の感情のみが一致し、それを除く時間と空間がすこしずつずれているのだ。 彼らのいる世界に関連性はないが、彼らの言動のみが一貫している。 つまりこれは役者の物語である。 彼らは役を演じるのではなく、その関係を維持しようと努力するのだ。 似て非なる世界へとなだらかに移行するこの舞台において、彼らは役者同士の関係を一致させようとし、 それは物語の破綻、あるいは曲解へと繋がっていく。



【短編作品】

[2011年]

エロロックフェスティバル`11「伊藤丸あい子のめくるめく願望」

LINX`S03「救世主」

[2014年]

LINX`S PRIME 「夢の忘れ物」「ハイパーフィクション」

gateユース「奇跡と暴力と沈黙」

30×30「リーディング・ハイ」

[2015年]

トークライブイベント「匿名劇壇の談」

[2016年]

中之島春の文化祭「ライトノベルが止まらない」